都心へのアクセスが悪いのも難点

2011.10.14

都心へのアクセスという点でも見劣りがする。小田急線は、新宿以外では代々木上原で千代田線に乗り換えることはできるが、逆にいえば、それしか方法がない。道路も一方通行が多く、不便さが目立つ。富裕層は、自動車でのアクセスの悪い街が嫌いなのだ。しかも、鉄道が横一本しかない。東急線の場合は縦横に鉄道が交差して延びるが小田急、京王は横のみ、井の頭線はあるが、それでも線だけ。交通面の発達が弱いのは大きなハンデといわざるをえない。街に何かの変化が起こったときに、沿線の街同士で機能を補完しあうことができないからだ。たとえば、東急沿線の場合、大規模な敷地の用途変更が起きて、そこに大きなショッピングセンターができても、周辺の商店街は縦横の関係があるから、生き残ることもできるのだ。たとえて言えば、動脈と静脈や、毛細血管が縦横に走っていれば、どこかの血管や身体の一部にダメージを受けても、そこから先のすべてが壊死することはない。沿線全体が、街の変化に対して相互にリスクを分散しているのである。東急沿線の場合、学校が多いので少子化で廃校になるところも増えると思われ、そこが住宅になる可能性もある。もちろん介護施設になるかもしれないが、いずれにしても、空き地が生まれれば、そこには次の時代に必要な施設が誕生するものだ。それによって街は活性化する。こうしたことは、街がいつまでも元気でいるためには必要なことなのだが、小田急、京王沿線にはそれが東急沿線ほど期待できない。

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