玄関に入ってからはどうかというと、こちらもいくつか問題がある。玄関ドアの敷居に段差がありすぎることもあれば、出来合いの浴室ユニットで段差をなくそうとして、洗い場の蛇口が使えないほど低いところに埋まってしまったモデル住宅もある。こうした中には、指針についての理解が十分行き届いてないためのミスもあれば、部品が市場で入手できないための妥協もある。後者はいわばやむを得ない事情だが、前者は基本思想をちゃんとわかっていない点で、より重大だ。バリアフリー改修の考え方もあまり現実に即していなかったりして、長寿社会対応といいながら首を傾げたくなる。一言でいうと不勉強なのだろう。やはり、住宅金融公庫がバリアフリー対応をこんなにすぐに導入するとは思わず、準備できていなかったのではなかろうか。これからは公庫のバリアフリー融資要件を満足するのは大前提、それ以上のよさを備えていなければバリアフリー対応といううたい文句は当てにできないようだ。
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