刹那的な快楽にふける現代人

2011.12.23

日本はもともと農業国で、ほとんどが農民でした。農業というのは大変に過酷な労働が強いられますから、共同体で行わなければなりません。家族はもちろんのこと、近所とのつながりも非常に強かったのです。ですからコミュニケーションはばっちりで、お互いに「おせっかい」と言われるくらいに助け合い、励まし合って、みんなで笑いながら生きてきたのです。いま日本が荒廃しているなと感じるのは、人と人とのコミュニケーションを大事にしないで、自分の世界だけで刹那的な快楽を追求しているようにみえるところです。

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「孤室」の子ども部屋に子どもを追いやり、ご近所とは顔を見てもわからないほど疎遠で、会社では仕事以上の付き合いはできるだけ避けるようにしています。家族同士もお互いに何を考えているのかわからない、ただケンカにならないように、腫れ物にさわるような付き合い方で、同じ家のなかで生活しているのです。これは高度成長期の日本がつくってきた核家族の結果かもしれません。